要約|敗者のゲーム [原著第8版]
「敗者のゲーム」の英書でのタイトルは「敗者のゲームに勝つ」(WINNIG THE LOSER’S GAME)
副題は、投資の普遍的な成功法(Timeless Strategies for Successful Investing)。
投資で資産形成をしたい方、投資に勝つための普遍的な知識が知りたい方に最適な内容です。
2022年に最新のデータを用いた第8版に改定されました。
本書のすばらしさは、1985年の初版から40年近く読み続けられている実績が証明しているといえるでしょう。
「敗者のゲーム」は投資をはじめるための必読書です。
この記事では、インデックス投資一筋20年、2級FPの私が実経験に基づき「敗者のゲーム」が役に立ったポイントを9つにまとめてご紹介します。中高生の娘たちにお金の勉強として伝えるために初心者にもわかりやすく整理した内容です。
「敗者のゲームに勝つとはどういうことか」「投資に失敗しないためのコツ」が分かります。
「敗者のゲーム」を一言で要約するなら
敗者のゲームを一言で要約するなら。
本書の結論ともいえるフレーズを引用して、クイズ形式で紹介します。
要するに、投資で勝ち、また勝ちつづけるための最も簡単な方法は、( )を活用することである。
引用元:敗者のゲーム
- インデックス・ファンド
- てこの原理
≫引用クイズ第2問へ
シンプルですが実行が意外に難しい。なぜこのシンプルなことが難しいのか。それは多くの人が「余計なことをして失敗する」からです。
人や世間の風潮に流されないためには、自分の知識と判断力に自信を持つことが大切です。
■ 敗者のゲーム 推薦図書
書籍名 | 内容 |
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敗者のゲームを読むための基礎知識
「敗者のゲーム」では、「インデックス・ファンド」を活用する「インデックス投資」を推奨しています。
市場全体の平均的な運用成果をねらうインデックス投資と、市場平均より優れた運用成果をねらうアクティブ投資を対比して説明されることが多いため、「市場」や「市場平均」、「インデックス投資」、「アクティブ投資」などの基本的な意味を押さえておくと理解しやすいと思います。以下で簡単に説明しています。
- インデックス投資:日経平均株価やトピックス、米国のダウ平均株価、S&P500といった株価指数をインデックスといいます。本書に頻繁にでてくる「市場」や「市場平均」とはこのインデックスのことと解釈してよいでしょう。インデックスと連動した値動きをする金融商品(インデックス・ファンド等)に投資をして、市場の平均的な運用成果をねらう投資方法をインデックス投資といいます。
- アクティブ投資:市場平均以上の運用成果をねらう投資方法をアクティブ投資といいます。本書によると過去の実績では、プロが運用するアクティブ投資も長期的にはインデックス投資になかなか勝てません。1年以上の成績では7割が平均を下回り、15年では9割が平均を下回ります。
要約|敗者のゲーム 9つのポイント
敗者のゲームの副題である「投資の普遍的な成功法」を要約すると次の通りです。
無理のない範囲で継続できるように自分の目的や性格に応じたインデックス投資の基本方針を定め、その基本方針を地道に継続することが投資を成功させる近道です。
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具体的に9つのポイントに整理しました。
- 「敗者のゲーム」への参加はダメ・絶対
- 投資の基本方針の定め方
- 自分のこと(目的とリスク許容度)を知る
- 市場の動きについて知る
- インデックス投資がおすすめの理由
- お金を貯めることから始めよう
- 長期運用のすすめ
- 分散投資のすすめ
- 気まぐれな市場に惑わされ失敗しないために
ポイント1「敗者のゲーム」への参加はダメ絶対!
まずは、タイトルになっている「敗者のゲーム」について解説します。
そして本書では「敗者のゲーム」=「アクティブ投資」は、思うように成果がでないという数多くの例を挙げ、「敗者のゲーム」に参加してはいけないと説明しています。
「市場に勝つ」ことを目指して「敗者のゲーム」に参加すれば、負けはほぼ見えている。だが、悲観することはない。( )。
引用元:敗者のゲーム
- 勝つ方法はある。
- 負けるが勝つとも言う。
≫引用クイズ第3問へ
プロの試合は積極的に得点を取り合い、自らのショットによって勝利する「勝者のゲーム」。一方で「敗者のゲーム」とは、アマチュアの試合のようにミスにより失点を重ね敗北するゲームのことです。
本書では「敗者のゲーム」となったアクティブ投資には否定的です。自分にあった投資の基本方針を定め、その方針を貫くことで、投資を「勝者のゲーム」として成功させることができると説いています。
ポイント2 投資方針の定め方
- 自分の目的や性格に合った投資方針を定め、継続することが投資を成功させるために重要。
- 素人が成功するための投資の「目的」は数十年先の長期的な資産形成がおすすめ。
- 投資の「方法」は長期運用に最適な「インデックス投資」がおすすめ。
- 長期間投資方針を継続するためには「自分の性格やリスク許容度」・「市場の本質的な動き」を知ることが重要。
引用クイズ 第3問
市場が悲惨な状況になると、決めた投資方針は( )。間違った理由によって、間違ったタイミングで、間違った決定をすることはよくある。
引用元:敗者のゲーム
- 揺らぎ、それを変更してしまうことが多い。
- 忘れられ、そのまま放置されることが多い。
答え:① 投資方針は悲惨な状況下でも変更することなく、長期的に貫くことが大切です。市場が荒れ、心が揺らいだときに改めて確認できるように、投資方針を文書化しておくことがすすめられています。
≫引用クイズ第4問へ
投資をはじめる前に投資方針を決めましょう。投資方針とは、投資の具体的な「目的」と「方法」です。
敗者のゲームに参加しないように、短期的な目的とアクティブ投資は避けましょう。早くお金持ちになる方針ではなく、ゆっくりと着実にお金持ちになる方針とすることが大事です。
老後の資金や早期退職といった数十年先の目的に向けて、インデックス投資による着実な資産形成の方法がおすすめです。
投資方針を決めたら、余計なことをしないで貫きましょう。
市場が高騰しているときには、ついつい欲が出て高い時に株を買ってしまう。暴落したときには、これ以上損をしたくなくなり怖くなって、安い時に株を売ってしまいます。余計な損失がでますし、余計なコストもかかります。
- 自分のことを知る:長期間投資を続けるために、自分の性格やリスク許容度を知っておくことが大切です。
⇒ ポイント3で解説します。 - 市場について知る:短期的な値動きと長期的な値動きの本質的な違いを知り、短期的な動きに惑わされずに、長期的視点でインデックス投資をすることが最善であることを理解しましょう。
⇒ ポイント4で解説します。
ポイント3 自分のこと(性格やリスク許容度)を知る
<自分について知るべき項目>
- 年齢や収入、家族の有無など、損失をどの程度受け入れられるか。自分のリスク許容度を知る。
- 高騰時の誘惑や暴落時の失意にどこまで耐えられるか。感情をどこまで制御できるか。性格や精神的な弱点を知る。
引用クイズ 第4問
成功するかどうかは、( A )との闘いではなく、( B )との闘いだ。
引用元:敗者のゲーム
- A:他人 B:自分自身
- A:自分自身 B:他人
答え:① 投資で成功するには自分自身(リスク許容度、性格や精神的弱点)を知り、自分自身に負けないことが大切です。
≫引用クイズ第5問へ
投資は自分のおかれている状況に応じたリスクの範囲で行わなければなりません。年齢や収入、資産の大小、子どもを育てる必要がある人と独身の人とでは、損失を受け入れる度合い(リスク許容度)が違います。
さらに「リスク許容度」の中でも性格や精神的な弱点の把握は重要です。株価の乱高下に冷静でいられるのか。パニックになりやすい性格か。甘い誘惑に乗りやすい性格か。ガマンできるのか。など、感情のコントロールは、長期的に決めた方針を貫けるかどうかに関わってくる「リスク許容度」の重要な項目です。
しかし、感情の変化に対応することは実際に投資を始めてみないと分からないことも多いため、私はまず、少額の投資から初めることで、経験を積むことをおすすめします。
ポイント4 市場の動きについて知る
<市場について知るべき項目>
- 過去の値動きから市場の本質的な動きを学ぶことができる。
- 市場の本質的な動きは時代によって変わらない。長期的には安定していることを理解することで安心して長期運用が継続できる。
- 長期運用で最適な手法はインデックス投資。
引用クイズ 第5問
株式市場は短期的に乱高下するが、( )をすることは、実はそれほど難しくない。
引用元:敗者のゲーム
- 上下のタイミングの予想
- 長期的予想
答え:② 短期的な乱高下の予想は困難ですが、長期的な市場の水準を予想することは過去を振り返ればそれほど難しくありません。
≫引用クイズ第6問へ
短期的には、市場はきまぐれに変化します。そして投資家を翻弄します。市場の長期的な傾向を知らないと暴落したときに冷静さを失い恐怖にかられます。過去の歴史から市場について学ぶことで、今後どのようになるのか見当がつき、本質的な市場の動きについて理解することができます。
近所の図書館に行って、1928〜29年、1957年、1962年、1973年、1987年、2000年、2008年、そして2020年当時の雑誌や新聞記事を読み返してみてほしい。〜(中略)〜 市場にはいつの時代も驚かされるが、実は細部において異なっていても、本質的にはそれほど変わらないものだ。
引用元:敗者のゲーム
上記の引用文に基づいて、米国の主要な経済指数であるS&P500の過去90年の歴史を確認しました。
○赤マルが本文で示唆された年です。
出所:S&P 500 Index – 90 Year Historical Chart を用いて作図
本質的な市場の動きは、短期的な上下をくり返しながら、長期的に安定した右肩上がりとなっていることが分かります。
市場の本質的な動きを理解して、長期的な視点で運用することで、短期的な値動きに惑わされ余計なことをしなくて済みます。
例えば、暴落時の不安により途中で投げ出してしまったり、高騰時の誘惑により基本方針から外れた売買を行い、無駄なコストを支払う羽目になることを避けることができます。
そして、長期的な視点での運用には、コストが低く手間のかからないインデックス投資がおすすめです。(次の章で詳しく説明します)
ポイント5
インデックス投資がおすすめの理由
- アクティブファンドは継続して市場平均(インデックス)に勝てない
- アクティブ投資で売買のタイミングを捉えようとする事は、稲妻の輝くタイミングを予測するようなもの
- インデックス投資は退屈だが、とにかく結果がでる
本書では、一貫してインデックス投資をすすめています。
なぜなら、アクティブ投資がインデックス投資に勝つことはほとんどなく、長期的に見るとインデックス投資の成績がよい実績があり、コストが安く、長期運用がしやすいため、(退屈なこと以外は)もっとも理にかなった投資方法だからです。
ここではインデックス・ファンドの魅力を、次の8つの引用クイズ(第6問〜第13問)により紹介します。
引用クイズ 第6問
投資のプロも市場に勝てないなら、市場を忠実に反映し、市場に負けない( )への投資を考えてみるべきだ。( )は面白くもおかしくもないが、とにかく結果が出る。
引用元:敗者のゲーム
2つの( )には同じ言葉が入ります。
- 自分自身
- インデックス・ファンド
答え:② 面白味はありませんが、結果がでるのは「インデックス・ファンド」ということです。
引用クイズ 第7問
過去20年間、9割以上の専門運用機関は市場に( )のだ。
引用元:敗者のゲーム
- おやつを持って行く
- 負けてきた
答え:② アクティブ投資は、例えプロの投資であっても、継続して市場に勝つことは非常に困難です。個人投資家が手を出すことはやめましょう。
引用クイズ 第8問
投資家は、( )に市場に居合わせなければならないということだ。
引用元:敗者のゲーム
- 「稲妻が輝く瞬間」
- 「明日のちょうどいまごろ」
答え:① 株価が値上がり(値下がり)するタイミングを読むことは、稲妻が光るタイミングを知ることと同じくらい難しいということです。機会をよんで投資することは無謀であることの例えです。本書ではデータに基づいて解説されています。
引用クイズ 第9問
投資で長期的に成功したいなら、答えはシンプルだ。実行が簡単な( )を買うこと。
引用元:敗者のゲーム
- 投資用ロボット
- インデックス・ファンド
答え:② インデックス・ファンドは実行が簡単(手間やコストがかからない)ため、長期投資に向いています。
引用クイズ 第10問
インデックス・ファンドとは、いわば( )を結集したようなものだ。
引用元:敗者のゲーム
- 商店街の仲間
- 投資の「ドリームチーム」
答え ②:インデックス・ファンドには、ウォーレン・バフェットを始め世界中の有能なプロの投資家の運用成果が織り込まれています。投資には、ドリームチームによる運用成果を活用すべきであり、つまりインデックス・ファンドを活用すべきです。
引用クイズ 第11問
インデックスファンドにはさらなるメリットがある。手数料が( A )、税金が( B )「実行」コストが( C )ことだ。
引用元:敗者のゲーム
- A 高く B 高く C 上がる
- A 低く B 安く C 下がる
答え:② インデックス・ファンドは手数料や税金などのコストが低いことが特徴であり、すぐれた投資商品です。
引用クイズ 第12問
世界随一の投資家のウォーレン・バフェットも、誰もが( )をすべきだと主張している。
引用元:敗者のゲーム
- インデックス投資
- アップルウォッチ
答え:① 投資の王さまウォーレン・バフェットもインデックス投資をすすめています。
引用クイズ 第13問
インデックス投資にはいくつかの強みがある。特に( )において、段違いの競争力がある。
引用元:敗者のゲーム
- 長期にわたる投資
- 50m走
答え:① インデックス投資には、長期的に勝ちつづける段違いの実績があるということです。
ポイント6 まずはお金を貯める
引用クイズ 第14問
投資をするには、まず( A )必要がある。( B )がなければ、投資はできない。
引用元:敗者のゲーム
- A:お金を貯める B:貯蓄
- A:トイレに行く B:ウォシュレット
答え:① 投資をはじめるにあたっては、投資の資金や生活防衛のためのお金は必要です。
≫引用クイズ第15問へ
投資は少額からでもはじめられますので安心してください。しかし、リスク対策としてある程度の生活防衛資金(後述します)は必要です。
収入を増やすもよし。節約するもよし。とにかく前向きにお金を貯めることから始めましょう。
節約することは、自分さえ納得すればすぐに始められ、効果が確実に出るのでおすすめです。やりたいことをガマンする節約ではなく、無駄を省くことが節約を長続きさせる秘訣です。スマホやWiFiなどの通信費用や光熱費、各種保険などの大きな固定費を見直すことから始めましょう。
また、投資における大きなリスクとして、たまたまの暴落時にどうしても資金が必要になって、株式を手放す必要が起こり長期保有ができなくなることが挙げられます。
そのようなリスクを回避するためには、生活防衛資金として、最低でも生活費の6ヶ月分程度を現金として貯蓄しておくことが重要です。生活防衛資金があると心にも余裕ができるため、投資を長く続けることができます。
ポイント7 長期運用のすすめ
引用クイズ 第15問
運用期間の長さ、すなわち運用期間の評価期間の長さは、どんな運用プログラムにおいても( )。
引用元:敗者のゲーム
- きわめて重要だ
- 考慮する必要がない
答え:① 長期間投資を継続することで、リスクが大きく下がることが分かっています。
≫引用クイズ第16問へ
運用期間が長くなればなるほど、収益率(リターン)は平均値へと近づいていきます。
出所:敗者のゲーム
図を見ると、1年での株式の収益率(リターン)は-40%程度から+50%程度と振れ幅が非常に大きいことが分かります。大きく儲けることができる場合がありますが、逆に大きい損失が出る場合があることを示しています。
一方で、運用期間が長くなるほど振れ幅が小さくなります。運用期間が20年にもなると収益率(リターン)の幅がより安定し、更に注目すべきはマイナス側に振れていないということです。
あくまで過去の統計データですが、長期間の運用により、収益率の振れ幅は少なくなり、元本割れのリスクも小さくなっていくということです(良いことづくめです)。
株式投資は、半年や1年単位で行うべきでないことがよく分かります。15年、20年と長期間継続することでリスクを下げ、着実な資産形成を目指すことが重要です。
ポイント8 分散投資のすすめ
引用クイズ 第16問
一定リスクでリターンを最大化、あるいは一定リターン目標のもとでリスクを最小化するためには、( )分散投資をする必要がある。
引用元:敗者のゲーム
- 複数の国に
- 最小限の有力企業に
答え:① 自国の株式だけでは分散の効果が限定的のため、複数の国に分散することで、よりリスクが低くできます。
≫引用クイズ第17問へ
投資先を国内、海外。そして、さまざまな業種に分散することもリスクを下げる手段のひとつです。そして市場全体そのものであるインデックス・ファンドに投資することは、簡単で便利に分散ができ、リスクを回避できるよい方法です。
また、ポイント6で長期間の運用により収益率(リターン)が安定することが分かりましたが、現在の市場が高いのか低いのか分からない場合には、一定金額を定期的に積み立てることによる時間の分散(ドルコスト平均法)が有効です。
一定金額を定期的に積み立てることで、安価なときには多く買い、高価なときには少量買うことが自動的に行え、平均買付価格が下るメリットがあります。
国内外のインデックスファンドを定額で定期的に積み立てる事により、国、業種、時間の分散を簡単にに行えることになり、リスクを下げる効果があります。
なお、リスクを怖がるあまり、リスクを避けすぎることもリスクです。市場やリスクについて正確に捉え、自分の許容できる範囲でリスクをとることで、それに応じたリターンが得られるわけです。
20年以上の運用を前提として、自分がどの程度のリスクを受け入れられるかについて事前にしっかりと考えることが必要です。
ポイント9
気まぐれな市場に惑わされ失敗しないために
前述したように、市場は非常に気まぐれです。わたしは、市場が高騰しているときには、自分が無敵であるような感情に包まれ、欲望が大きくなり、早く大きな利益を得たくなり、短期トレードの誘惑に強く惹かれます。
暴落しているときには、自分の投資成績は一切みないで忘れたフリをして乗り切りますが、心中は決して穏やかではありません。日々のランチも質素になりがちです。
しかし、本書の教えでは、市場の動きに一喜一憂するのではなく、定めた基本方針を長期的に貫くために自分を制することが投資に成功するために重要と説明しています。
きまぐれな市場に翻弄されて失敗しないために、やりがちな失敗の例を4つ。引用クイズにより紹介してこの記事をしめくくりたいと思います。
引用クイズ 第17問
投資で最も危険なことは、( )に立ってしまうことだ。
引用元:敗者のゲーム
- 目の前の状況にとらわれすぎて、短期的視野
- 目の前の状況をまったく見ないで、長期的視野
答え:① 短期的な値動きに心をとらわれると”余計なこと”をしがちです。長期的な視点で投資を行い気長に考えて経済成長の恩恵を受け取りましょう。
引用クイズ 第18問
株式投資における最大のリスクは、相場の暴落ではなく、恐怖にかられて( )、その損失を確定してしまうことだ。大暴落が起きるたびに、ほとんどの投資家がこの落とし穴にはまる。
引用元:敗者のゲーム
- 相場の大底で保有株を投げ
- 叫んで、逃げて、転んで
答え:① 暴落時にパニックにならないよう、基本方針を十分に練りそれに従うことが大切です。自分だけは大丈夫と思いたいですが、ほとんどの投資家が落とし穴にはまるのです。本書などを読んで学び”余計なことをしない”ことが大切です。
引用クイズ 第19問
投資家にとってのリスクとは、株価上昇時には( A )、下落時には( B )、あとで取り返しのつかない行動をとってしまうことだ。
引用元:敗者のゲーム
- A:気が大きくなり B:パニックに陥り
- A:モヒカンにしたり B:スキンヘッドにしたり
答え:① 市場のいたずらな動きに気を取られ、計画外の売買をしてはいけません。”余計なこと”をしてしまうと取り返しがつきません。
引用クイズ 第20問
自分の能力では手に負えないことに手を出すと、市場の荒波に引きずり込まれ、損害を被る恐れがある。( )しまうと、感情を抑えられなくなり、それはあなたの投資にも決してよい影響をもたらさない。
引用元:敗者のゲーム
- お腹が著しく空いて
- 心穏やかにいられる範囲をこえて
答え:② 自分のお金を守るためには冷静な判断ができる範囲で投資をするべき。ということです。”余計なことをしないために”自分の性格や精神的な限界を知ることがとても大切です。
* * *
以上、投資を成功させるための「敗者のゲーム」のポイントを9つ、引用クイズ(全20問)を取り入れながら解説しました。
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