【3分でわかる|損しないコツ】株式投資は長期でとりくみましょう

株式投資で損をするコツ・損しないコツ

ひざの像を抱きしめる男性

わわわわ
株式投資で損をする(投資した金額よりお金が減る)のが怖いです。

そのような方に読んでいただきたい記事です。

株式投資に絶対はありませんが、過去の実績から高い確率でこうなるだろうと予測することはできます。

株式投資で「損をするコツ」は早く大きく儲けようとすることです。

逆に時間をかけてゆっくりと投資を続けることが「損をしないコツ」のひとつです

損をしないために投資を続けるべき期間は20年です。

  • 20年続ければ損をしないことを知らない人。
  • 20年続けられない人。

これらの人は株式投資で損をする可能性が高くなります。

この記事では、20年続けることが「なぜ損をしないコツなのか」について解説します。

なな
3分で読めます。

20年間投資を続けることが損をしないコツといえる根拠として3つの資料を示します。

  1. 金融庁の資料
  2. 名著「敗者のゲーム」の資料
  3. 名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」の資料

1.金融庁の資料

金融庁資料

出所:基礎から学べる金融ガイド(金融庁)

1つめは金融庁作成の資料です。

  •  5年積立投資をした実績(上図)
    運用成果が−6%〜+14%に分散
    損するケースあり
  • 20年積立投資をした実績(下図)
    運用成果が+2%〜+8%に収束
    損するケースなし

例えば上図(保有期間5年)では、年率(横軸)の-2%〜0%を見ると出現頻度(縦軸)が約10%です。これは5年間積み立てた人のうち約10%(10人に1人)は年率-2%〜0%で資産が減ったことを示しています。投資期間5年では損をするケースがあり、あなたが運悪く「損をする人」に当てはまる可能性があるということです。

一方で下図(保有期間20年)では、運用成果は2%〜8%の範囲に収まっています。20年投資をした実績では損をするケースがなかったことがわかります。

2.投資の名著「敗者のゲーム」の資料

2つめは、投資のバイブルとも言われる名著「敗者のゲーム」(2022年改定の最新版)の資料を紹介します。

「敗者のゲーム」は普遍的な投資の成功法を紹介する書籍であり、約40年間読み続けられているロングセラーです。このブログでも投資の前の必読書として紹介しています。

出所:敗者のゲーム[原著第8版]

この図は収益率(年率)が投資期間によってどのくらい変化するかを表しています。投資期間(横軸)が長くなるにつれて、収益率の変化幅が小さくなり規則性がでてきています。

  • 5年運用の収益率:−10%〜+30%程度
    損するケースあり
    年率30%で増えるケースがある一方で、年率−10%で損をするケースがあったということです。(仮に年率−10%で5年間運用すると元本の約4割を失います)
  • 20年運用の収益率:0%〜十数%程度
    損するケースなし
    20年運用することにより元本割れするケースが無かったということです。

3.投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」の資料

3つめの資料も投資に関する名著からの紹介です。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」は「敗者のゲーム」と並んで称される投資に関する名著です。50年に渡るロングセラーであり販売累計は150万部を超えるベストセラー。どちらも投資をはじめる前に是非読んでおきたい書籍です。

こちらの書籍では、投資期間と年平均リターン(収益率の年平均)のちらばり方が紹介されています。

出所:ウォール街のランダム・ウォーカー[原著第12版]

この資料でも言えることは先の2つと同じです。

  • 5年運用のリターン:-2.4%〜28.6%
    (損するケースあり)
  • 20年運用のリターン:+6.5%〜+17.9%
    損するケースなし
わわわわ
20年続ければ損するケースがないのは分かったけど、20年って長いよね。そんなに続けるメリットはあるのかな?
毎月3万円を年率6%で積立投資した場合、20年後にはいくらになるでしょうか。

答えは1,386万円です。(元本720万円の約1.9倍に増えています。)

20代から積立を始めれば、40代で1,386万円になるということです。引き続き積立を継続すれば60代(40年)では5,974万円にもなります。

株式投資では複利の効果が得られるため、期間が長くなるほど、より大きく資産が増加します。

20年続けると株式投資で損をしないのは本当か?

「20年続けると株式投資で損をしない」について、信頼がおける3つの資料を紹介しました。

ただし、あくまでこれは過去の実績によるものです。今後も”絶対に”そうなるとは言いきれません。

株式投資では”絶対”はありませんので、万が一損失がでても自分や家族の生活に支障のない範囲のお金を投資することが大切です。

筆者の経験(投資歴19年)

わたしが投資をはじめた19年前にも長期保有の有効性は同じように書籍で紹介されていました。

父さん
当時わたしは、今回紹介した書籍を読み長期運用では損をする可能性は極めて低いと判断し投資をはじめ、現在に至ります。

とはいえ、はじめた当初は半信半疑でした

短期的な視点で見ると開始3年目にはリーマンショックで資産がマイナスとなりました。その後も東日本大震災、中国経済の後退やコロナによる株価の下落も経験しました。短期的には資産価値は上がったり下がったり、1日で数十万円〜百万円程度の変動をすることもしばしばです。

投資を開始してから20年弱。長期的に見ると紹介した資料のとおり順調にプラスの収益率となっています。(現状のリターンの実績は年率+8%程度)。

今では株式投資は長期的にとりくめば報われる資産運用だと確信しています。

なお、「絶対に得します」「安全、確実、高利回り」という投資はありえません。それは詐欺です。そのような商品に投資をすると損をしますので手を出してはいけません。冒頭で書きましたが、早く大きく儲けようとするのは「損をするコツ」ですのでご注意ください。