【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第22問/全25問:預金保険制度の理解】

【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第22問/全25問:預金保険制度の理解】

  • 金融リテラシー調査の正誤問題【全25問】を一問一答形式として、問題・答え・解説を5分で読めるコラムにしました。(出所:金融広報中央委員会)
  • 難易度は正答率が低い順(難しい順)上位5位:★★★ 下位5位:★ その他:★★
  • 全25問のうち14問正解で全国平均レベル。21問以上正解すれば「高リテラシー層」です。

問題  預金保険制度の理解

22:預金保険制度で 1千万円まで保護される預金の種類に関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。
難易度 2022年
正答率
2019年
正答率
2016年
正答率
★★★ 38.6% 40.5% 42.3%
  1. 普通預金だけが保護される
  2. 普通預金と定期預金は保護される
  3. 普通預金、定期預金、外貨預金など全ての種類の預金が保護される
  4. 自己責任の原則から、いかなる預金も保護されない

答え

正解は②です。
なな
「外貨預金」は預金保険制度の対象外なんですね。★★★の難問でしたね。

解説

預金保険制度とは、銀行などの金融機関が破綻した場合でも預金が保護される保険です。
保護の範囲は下表(出所:預金保険機構)のとおりです。保険料は金融機関が支払うため預金者の負担はありません。
  •  一般的な普通預金や定期預金については、金融機関ごとに元本1,000万円までと利息が保護されます
  •  保護の範囲を超える部分は破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われます。
  •  外貨預金や譲渡性預金など、保護の対象外となる預金もあります
出所:預金保険機構ホームページ(https://www.dic.go.jp/yokinsha/page_000105.html)
わわ
外貨預金ってなんだっけ?
外貨預金とは、自分のお金を外国の通貨に変えて預金することです。
それぞれの通貨によって金利が異なるため、日本より金利が高い場合があります。
また、為替レートの影響を受けるため、円安ですと外貨預金の価値が上がりますが、逆に円高になると預金の価値が下がります。
また、外貨預金は預金保険制度の対象外です。
なな
預金保険制度の対象外に「譲渡性預金」っていうのもあるよ。なにそれ?
「譲渡性預金」は5千万円や1億円といった大口向けの定期預金です。
相当なお金持ちや企業向けの商品ですね。
通常の定期預金より利率がよく、満期前でもお金が必要になったら譲渡できる(買う人がいれば売れる)商品です。
預入期間を1日から設定できるため、余裕資金があり安全に少しの期間でも運用したい場合に向く商品です。
こちらも預金保険制度の対象外です。
わわ
預金保険制度では金融機関(預け先の銀行)ごとに保護されるため、1,000万円以上持っている人は金融機関(預け先の銀行)を分けておきましょう。
なな
ちなみに株とか投資信託は、証券会社が破綻したらどうなるの?
父さん
株や投資信託、債券といった有価証券については「保護預り制度」という制度があって「全額」が保護されているので安心ですね。預金保険制度についての親子勉強会の記事は下のボタンから
>>>親子勉強会記事【第9回】金利に関するおまけの知識(その2)【インフレと預金保険制度】
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