【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第21問/全25問:資産形成における分散】

【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第21問/全25問:資産形成における分散】

  • 金融リテラシー調査の正誤問題【全25問】を一問一答形式として、問題・答え・解説を5分で読めるコラムにしました。(出所:金融広報中央委員会)
  • 難易度は正答率が低い順(難しい順)上位5位:★★★ 下位5位:★ その他:★★
  • 全25問のうち14問正解で全国平均レベル。21問以上正解すれば「高リテラシー層」です。

問題  資産形成における分散

21:1社の株を買うことは、通常、株式投資信託(※)を買うよりも安全な投資である
※何社かの株式に投資する金融商品
難易度 2022年
正答率
2019年
正答率
2016年
正答率
★★☆ 50.2% 47.3% 45.8%
  1. 正しい
  2. 間違っている
なな
1社の株を買うのか、何社かの株を買うのか。どちらが安全でしょう。って問題ですね。

答え

正解は②です。
わわ
何社かの株を買って分散したほうが安全なんですね

解説

下の図は金融庁が作った図です。金融商品のリスクとリターンが分かりやすく説明されています。この図を見ると、株式と投資信託とでは、基本的に投資信託(複数の株に投資する商品)のほうがリスクが低いことが分かります。なぜでしょうか。

なぜ投資信託が株式よりリスクが低いのか。

それは「分散」の効果です。

「分散」の大切さを表す投資の大原則の一つに次のような言葉があります。

『一つのかごに卵を盛るな』

卵を集めるお手伝いをしている男の子がいました。

男の子は「割らないように少しずつ分けて運んでね」って言われてたのに、早く遊びに行きたくて一つのかごに全部集めました。

慎重に慎重に運べば絶対に大丈夫と思ったのです。

結局、あと少しというところで躓いて卵を全部割ってしまいました。

わわ
慎重に集中してやれば大丈夫!今回だけは大丈夫!って思うよね〜
なな
で、よく失敗するんでしょ
人はついつい「気をつけるから大丈夫」「今回は大丈夫」と考えてしまいます。
そして何度も失敗してしまうわけです。
一つの会社の株に集中して投資をすることは危険です
「この会社の株はよくよく吟味したから大丈夫」「今はまだまだ大丈夫」と思っていても何が起こるか分かりません。
大地震や津波、世界規模の感染症など、その会社に与える影響は誰にも予想ができないのです。
だからこそ「分散」という考え方がとても大切です
最悪の事態が起こった時に被害を最小限にとどめる対策をしておくことが、素人が投資で成功するための基本的な考え方です。
投資信託などにより、複数の株に投資をすることでリスクが下がります。
その分リターンも下がるわけですが、「大きく勝つ」ことより「大きく負けない」ことを重視して、運用をできるだけ長期間コツコツと継続しましょう。
実はそれが素人が資産を増やす近道です。
わわ
欲を出して大きく勝とう!ってすると駄目なんだね。
なな
「分散」が重要ってよく分かったね。
父さん
父さんも「大きく勝ちたい!」「今ならイケる!」って誘惑によく駆られます。投資は自分との戦いなんですね。
株式投資については、以下の記事で投資のバイブル「敗者のゲーム」を要約して紹介しています。
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