【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第19問/全25問:複利(72の法則)についての理解】
- 金融リテラシー調査の正誤問題【全25問】を一問一答形式として、問題・答え・解説を5分で読めるコラムにしました。(出所:金融広報中央委員会)
- 難易度は正答率が低い順(難しい順)上位5位:★★★ 下位5位:★ その他:★★
- 全25問のうち14問正解で全国平均レベル。21問以上正解すれば「高リテラシー層」です。
問題 複利(72の法則)についての理解
難易度 | 2022年 正答率 |
2019年 正答率 |
2016年 正答率 |
★★★ | 40.8% | 42.0% | 40.6% |
問19 10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率 20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。
年率20%だと何年で倍になるでしょう。って問題ですね。
- 2年未満
- 2年以上 5 年未満
- 5年以上 10 年未満
- 10年以上
答え
正解は②です。
72の法則を使うと簡単だね。
72を「年率」で割ると「2倍になる年数が求められる」アレですね!
解説
複利の便利な計算方法として、72を「年率」で割ると元金が2倍になる年数がわかります。これを「72の法則」といいます。例えば、この問題では年率20%ですので、72÷20=3.6 つまり3.6年で倍になることがわかります。
普通に計算すると下の表のようになります。年率20%のため、毎年、前年の1.2倍となる計算です。4年後には倍の20万円を超えることがわかります。
1年後 | 10万円 ☓ 1.2 = 12万円 |
2年後 | 12万円☓ 1.2 = 14.4万円 |
3年後 | 14.4万円☓ 1.2 = 17.28万円 |
4年後 | 17.28万円☓ 1.2 = 20.736万円 |
すごい速さで増えていくことが分かりましたが、20%の年率は現実にありえるのでしょうか。借金の年率は「利息制限法」という法律で上限が定められています。
元金が10万円未満 | 年率20%まで |
元金が10万円以上 100万円未満 |
年率18%まで |
元金が100万円以上 | 年率15%まで |
上の表を見ると、元金が10万円の場合には、年率が18%に制限されていることがわかります。年率18%では72÷18=4ですから4年で倍ですね。年率15%でも72÷15=4.8年で倍になります。法律で規制されているとはいえ、15%〜20%の年率では、かなりの早さで利息がかかることが分かります。逆にお金を増やす時のことを考えた時、投資の運用利回りを5%とすると、資産が倍になるには72÷5=14.4年間必要です。
年率が大きいとすごい早さで増えていくね
コツコツと増やした資産を借金であっという間に浪費しないように気をつけたいですね。
複利については親子勉強会の記事でもう少し詳しく説明しています。
▶▶▶勉強会記事【第8回】金利に関するおまけの知識(その1)【複利の計算方法と金利と景気との関係】
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