【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第16問/全25問:保険についての理解】

【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第16問/全25問:保険についての理解】

  • 金融リテラシー調査の正誤問題【全25問】を一問一答形式として、問題・答え・解説を5分で読めるコラムにしました。(出所:金融広報中央委員会)
  • 難易度は正答率が低い順(難しい順)上位5位:★★★ 下位5位:★ その他:★★
  • 全25問のうち14問正解で全国平均レベル。21問以上正解すれば「高リテラシー層」です。

問題: 保険についての理解

難易度 2022年
正答率
2019年
正答率
2016年
正答率
★★☆ 59.5% 60.9% 60.0%
問16 保険に関する以下の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。
なな
「適切でない」ものを選んでくださいね
  1. 学生であっても 20 歳以上になると国民年金保険料を納める必要がある
  2. 自動車事故を起こした場合の損害賠償は、自賠責保険により全額カバーされる
  3. 生命保険は、自分や家族の変化に合わせて必要性や保障額を見直すことが望ましい
  4. 医療保険では、加入前に発症した病気について補償されないことがある

答え

正解は②です。

なな
自賠責保険でカバーできる範囲は限られています。
わわ
自賠責保険の範囲以上の補償には自動車保険への加入が必要です。

解説

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自動車事故の保険には、法律で加入義務のある「自賠責保険」と、任意に選択する「自動車保険」とがあります。

「自賠責保険」は補償の範囲が限られているため、損害賠償額の全額をカバーするには「自動車保険」にも入る必要があります。

自賠責保険の補償範囲は対人事故のみであり、死亡事故での支払い限度額は最高3千万円です。
また、対物事故や運転者自身のケガや車の損害は対象外です。
死亡事故や対物事故での賠償額も数千万円〜数億円となることもあるため、自動車保険への加入は必要です。

<他の選択肢に関する解説>

  • ① 国民年金保険料は20歳になると学生でも納付義務があります。2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられましたが、納付義務は20歳からで変更ありません。ただし、学生は申請により猶予される特例制度があります。猶予された期間の保険料は支払わなくてもよいですが、年金の受取額が少なくなります。後からでも10年以内であれば納付することができますので、経済的に余裕がある場合は後から納付することで将来満額を受け取ることができます。
  • ③ 生命保険は死亡リスクに備える商品のため、死亡リスクの変化に伴い保障額を見直すことで保険料金の節約につながります。生命保険は、死亡したことで誰かが困る場合にのみ必要です。必要性をよく検討しましょう。
  • ④ 医療保険では加入前に発症した病気については基本的に補償されませんが、保険の責任開始期より2年経過後の入院が対象となる場合や、告知書にて正確に告知された内容について補償の対象となる場合があります。なお、医療保険は公的保険のカバー範囲が広く、高額療養費制度を活用することで自己負担は最大でも月々10万円程度となります。民間保険には頼らず預貯金として備えることを検討すべきです

高額療養費制度について(出所:厚生労働省保険局の資料)

医療費が100万円の場合、3割負担で30万円が必要ですが、申請することで自己負担が約8.7万円になる制度です。

医療保険は公的保険が充実していますので、預貯金で備えることも検討し、民間保険の必要性はよく検討しましょう。

わわ
年金の納付は20歳から。学生も対象ですが、学生は申請すれば猶予されます。猶予期間の分は後から納付もできるんですよ。
なな
医療保険は日本の公的保険が充実しているから、預貯金で備えるのも良さそうだね。そしたらこれは保険の対象とか対象外とか関係なくなりますね。
父さん
保険は月額で支払うから負担が見えにくいけど、何十年も支払うと高級車が買えるくらいの金額になりますね。リスクに応じて適切な保険に入らないともったいないですね。保険に関する親子での勉強会の記事はこちらです。
▶▶▶勉強会記事【第18回】保険のはなし【確率「小」・損失「大」に備えよう】
わわ
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