世界と比較|自分の金融リテラシーレベルが分かる!
この記事を読んで分かること
- 他国と比較した「日本人」の平均的な金融リテラシーレベルが分かります。
- 調査項目と同じ設問に挑戦することで、世界各国と比較ができ「自分の金融リテラシーレベルや弱点」が分かります。
- 他国との比較について「米国」と「OECD調査参加国」とで比較項目が異なるため、分けて掲載しています。
金融リテラシー調査とは(概要)
- 金融リテラシー調査は、日本における金融リテラシー(お金の知識と判断力)の現状を把握するための調査です。
- 日本銀行が事務局を務める「金融広告中央委員会」が3年ごとに実施しています。(最新は2022年に実施済み)
- 回答者は全国の個人(18歳〜79歳)を対象としており、実態を反映しやすくするために、都道府県別に人口構成比とほぼ同一に割り振られています。
- 2022年は3万人を対象として調査されました。(前回より5千人追加)
- 調査結果が公表されており、比較することで自分の金融リテラシーレベルが把握できます。海外の同様の調査とも比較ができます。
米国との比較
米国との比較結果
米国との比較は共通する正誤問題6問の正答率により行います。(後述のOECD調査とは設問が異なります)
下図が6問の正答率です。
米国の正答率50%に対して日本は47%。
下図の「なな」・「わわ」は、筆者の娘(中高生:お金の勉強済み)の正答率です。
出所:金融広告中央委員会(金融リテラシー調査2022年調査結果より当ブログにて図を作成)
下図は問題別の正答率です。複利の問題では米国の正答率72%に対して日本43%と、29%日本の正答率が低い結果となっています。
出所:金融広告中央委員会(金融リテラシー調査2022年調査結果より当ブログにて図を作成)
米国との比較のための正誤問題6問
米国と比較対象となっている正誤問題6問を掲載します。
答えと解説記事へのリンクを掲載しています。是非挑戦してください。
3問正解すれば平均点(正答率50%)です。
6問全て正答できるよう何回か挑戦しましょう。
- 110 万円より多い
- ちょうど 110 万円
- 110 万円より少ない
- 上記の条件だけでは答えられない
答え ①
解説記事(複利)>>>
- 今日以上に物が買える
- 今日と全く同じだけ物が買える
- 今日以下しか物が買えない
答え ③
解説記事(インフレ)>>>
- 正しい
- 間違っている
答え ①
解説記事(住宅ローン)>>>
- 正しい
- 間違っている
答え ②
解説記事(分散投資)>>>
- 上がる
- 下がる
- 変化しない
- 債券価格と金利の間には何の関係もない
答え ②
解説記事(債券価格)>>>
OECDは、ヨーロッパ諸国を中心に日本、アメリカを含め38カ国の先進国が加盟する国際機関です。
OECD加盟国のうち調査(2020 International Survey of Adult Financial Literacy)に参加し、かつ回答があった24カ国を対象としています。
OECD調査との比較結果
OECD調査との比較は共通する正誤問題5問(知識面)の正答率により行います。
日本の正誤問題正答率は59.1%
25カ国のうち第12位に相当。日本を除く24カ国の平均値(59.5%)を若干下回っています。
OECD参加国の第1位は香港(中国)で正答率は86.9%
「なな」・「わわ」は、筆者の娘(中高生:お金の勉強済み)の正答率です。
出所:金融広告中央委員会(金融リテラシー調査2022年調査結果より当ブログにて図を作成)
下図は問題別の正答率の比較です。(②は設問①②の両方正答した場合の正答率となっています)
①金利と②複利は日本がOECD参加国の平均を上回っています。
③リスクとリターンは同程度ですが、④インフレと⑤分散投資の正答率は日本が下回っています。
平均は約59%です。5問中3問正解でほぼ平均点(正答率60%)です。
出所:金融広告中央委員会(金融リテラシー調査2022年調査結果より当ブログにて図を作成)
OECD参加国との比較のための正誤問題5問
OECD参加国との比較対象の正誤問題5問を掲載します。
答えと解説記事へのリンクを掲載しています。是非挑戦してください。
3問正解すれば平均点(正答率60%)です。
5問全て正答できるよう挑戦してみましょう。自信がつきますよ。
100 万円を年率 2%の利息がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や 出金がなかった場合、1 年後、口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる 税金は考慮しないでご回答ください。
- 102万円
- 102万円以外
答え ①
解説記事(金利)>>>
- 110 万円より多い
- ちょうど 110 万円
- 110 万円より少ない
- 上記の条件だけでは答えられない
答え ①
解説記事(複利)>>>
平均以上の高いリターンのある投資には、平均以上の高いリスクがあるものだ
- 正しい
- 間違っている
答え ①
解説記事(リスクとリターン)>>>
高インフレの時には、生活に使うものやサービス の値段全般が急速に上昇する
- 正しい
- 間違っている
答え ①
解説記事(インフレ)>>>
- 正しい
- 間違っている
答え ②
解説記事(分散投資)>>>