ドルコスト平均法は意味がない？一括投資とどちらが有利？
わわこの記事を読んでいただくと「ドルコスト平均法とは（仕組みと特徴）」「一括投資と比較した場合」「メリット、デメリット」が分かります。
ドルコスト平均法は意味がない？
ドルコスト平均法は、定期的に同じ金額を投資することで、長期的に投資を行う場合に有効な投資手法です。
ななドルコスト平均法のメリットは、市場の変動に影響されず、長期的な投資の目的に沿った積立投資を行えることです。また、市場の下落時には、同じ金額を投資することで、単価が下がったときに購入できる株式や債券の数量が増えるため、平均取得単価を下げることができます。
一方で、ドルコスト平均法の欠点として、市場が上昇し続ける場合には、定期的な投資では全体的な収益が減少する可能性があります。
下図は積立投資のシミュレーションです。各色の折れ線は、株価の値動きを表しています。例えば、青色の❶は、10年間右肩上がりで上昇を続けていますが、❸は一旦下落してから上昇する値動きです。
順調に右肩上がりで上昇を続けた❶（評価額647万円：3位）よりも、一旦下がってから上昇した❸（評価額720万円：1位）や❹（評価額672万円：２位）のほうが評価額（運用結果）が高くなっています。❶が❸や❹と比較して購入単価が高額となる影響です。
このように、株価が右肩上がりの場合には、購入単価が上がるため収益が減少する欠点がありますが、株価の下落局面では安価に購入できるメリットもあります。
一括投資とドルコスト平均法
一括投資とドルコスト平均法は、どちらがよいかは個人の投資目的、投資スタイル、市場環境によって異なります。以下にそれぞれの特徴を示し、どちらが適しているかを考えることが重要です。
【一括投資の特徴】
- 一度に全ての資金を投資する方法です。
- 市場の上昇や下落によって投資結果が大きく変動する可能性があります。
- 長期的な目標がある場合でも、大量の資金を一度に投資することに抵抗がある場合には、不適切な投資方法となります。
【ドルコスト平均法の特徴】
- 一定の期間や回数で分散投資を行う方法です。
- 市場の上昇や下落によって投資結果が変動するリスクを軽減できます。
- 長期的な投資に向いており、一定の資金を分散して投資したい場合に適しています。
一括投資は、市場が上昇している場合には高いリターンを期待できますが、市場が下落している場合には大きな損失を被る可能性があります。一方、ドルコスト平均法は、市場の変動に左右されず、長期的な目標に向けた投資が可能ですが、一度に大量の資金を投資することができないため、リターンが低くなる場合があります。
選択する投資方法は、自身の投資目的やリスク許容度、市場の状況などを考慮して判断することが重要です。例えば、市場が不安定である場合には、ドルコスト平均法を採用することで、リスクを軽減しながら投資を進めることができます。また、一括投資は、市場が安定している場合には有効な手法となります。
総合的に考えると、ドルコスト平均法は、投資家がリスクを抑えつつ長期的な目標を達成するための有効な投資手法の1つであり、無意味とは言い難いと思われます。
ドルコスト平均法のしくみと特徴｜メリット・デメリットとは
ドルコスト平均法のしくみ
たとえば、毎月1万円を株式に投資する場合、毎月定額を投資することで、株価が上がった場合は少なく、株価が下がった場合には多く株を買えるようになります。この方法は、投資額を均等に分散して投資するため、ドルコスト平均法と呼ばれています（アメリカ由来の手法のため、ドルコスト平均法といいますが、当然ながら円でも同じことができます）。
ドルコスト平均法の特徴（メリット・デメリット）
なな- リスク分散効果がある ドルコスト平均法は、株価が上がったり下がったりするときに、均等に投資を行うため、市場の変動に左右されにくくなっています。このため、リスク分散効果があり、長期的に見れば安定したリターンを期待することができます。
- 手軽に投資ができる ドルコスト平均法は、毎月一定金額を投資するだけでよく、手軽に投資を始めることができます。また、少額から始めることもできるため、初心者の方でも気軽に始めることができます。
- 損失の緩和ができる ドルコスト平均法では、株価が下がった場合にも毎月定期的に投資を行うことにより、相場に合わせた投資を行うことができます。このため、相場の下落によって投資が損失を出す場合でも、少しずつ損失を緩和することができます。
ドルコスト平均法は、長期間にわたって投資をする際に使われる投資手法の一つで、定期的な投資を行うことにより、市場の変動に左右されずに、効果的に投資を行うことができます。以下に、ドルコスト平均法のメリットとデメリットついて詳しく解説します。
【メリット】
- リスク分散効果 ドルコスト平均法は、一度に大量の投資を行うことによるリスクを回避することができます。定期的な投資を行うことによって、株価が下がった場合には安く、上がった場合には高く買うことができるため、長期的に見るとリスク分散効果を期待することができます。
- 積立投資に適している ドルコスト平均法は、定期的に一定金額を投資するため、積立投資に適しています。将来的に大きな資金を必要とする場合、積み立て投資によって資金を貯めることができます。
- 忙しい人にも適している ドルコスト平均法は、定期的に一定金額を投資するため、投資家が毎回相場の動きを見なくても投資を続けることができます。忙しい人にとって、手間をかけずに投資を続けることができるため、負担が軽くなるというメリットがあります。
【デメリット】
- 市場が上昇し続ける場合には収益が減少するドルコスト平均法は一括投資と比較すると、市場が上昇し続ける場合には、機会損失となり収益が減少する可能性があります。
- 市場の変動に対する対応が遅れるドルコスト平均法は、定期的に同じ金額を投資することを前提としています。しかし、市場が急激に下落した場合、同じ金額を投資することはリスクが高いため適切ではありません。そのため、ドルコスト平均法を適用する場合には、市場の変動に敏感である必要があります。
- 短期的な資金需要には不向ドルコスト平均法は、長期的な投資目的に適しています。短期的な資金需要がある場合、ドルコスト平均法は不適切であり、代わりに短期的な投資手法を採用する必要があります。
総合的に考えると、ドルコスト平均法は、定期的な投資を行う投資家にとって非常に有用な投資手法といえます。