株式投資で損をしやすい人|特徴3選【自分には向いてる?向いてない?】
この記事では、株式投資で損をしやすい人の3つの特徴と、その理由を解説します。
自分が株式投資に向いているタイプか。向いていないタイプなのか。確認してみましょう。
- 株で早くもうけたいと思っている人
- よく分からないけど投資をやってみたい人
- 資金にまったく余裕のない人
上記のような人は株式投資で損をする可能性が高いため要注意です。
早くもうけたい!というのは誰しもが思うことですが、株式投資で早くもうけようとすると損をしやすくなります。理由は後述します。
言い方をかえると、次のような人は株式投資での着実な資産形成に向いているといえます。
- コツコツとゆっくり資産を増やすことに納得している人
- 株式投資の基本的なことを勉強して、理解してからはじめる人
- 最低限の生活費を確保したうえで投資に取り組む人
損をしやすい人の特徴1|早くもうけたいと思っている人
株式投資で「早くもうけたい」は、誰もが思うことですが、損をしやすい考え方です。
例えば1〜2年で資金を倍に増やしたい。3年で5倍にしたい。といった考えは危険です。
株って、儲かるんでしょ?それくらい増えないとつまらないよね?と思っている方は要注意。うちの中高生の娘たちの認識がそれでした。
株式投資での収益率の相場感がわからないと、異常に高い収益を夢見て騙されて大損をする可能性もありますので注意しましょう。
平均的な株式投資の収益率は年率3〜10%程度。投資の神様と言われるウォーレン・バフェットでも年率20%と言われていますので、40%や70%が異常に高いことがわかります。
株式投資ではリスクとリターンが比例するのが原則です。つまり40%増える可能性がある場合には40%下落する可能性もあるということです。
いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」です。
早くもうけるためには、ハイリスクの投資を行うことになりますので、損をする可能性も高くなります。
たまたま年率40%で増えることはあるかもしれませんが、それを何度も繰り返して資産を増やすためには、天才的な才能か、強運が必要です。
以下は投資のバイブルと言われる名著「敗者のゲーム」からの抜粋です。
過去20年間、9割以上の専門運用機関は市場に負けてきたのだ。
つまり、投資のプロですら、長期的に平均以上の成果を出せる人の割合は1割に満たないということです。
あなたがこの1割に入り、かつウォーレン・バフェットの何倍もの収益率を叩き出し続ける自信がないのであれば、「株式投資で早くもうける」というハイリスクな夢を追わないほうが懸命と言えるでしょう。
損をしやすい人の特徴2|よくわからないけどやってみたい人
「よくわからないけど投資をやってみる」も損をする人の特徴です。
株式投資には、なるべく損をしないようにリスクをコントロールするための基本原則があります。
投資では、頭の良し悪しは重要ではありません。
重要なのは、基本的な原則を知りそれを実行して継続する意志の強さです。
このブログでは、投資をはじめる前に知っておくべき基本原則を中高生にもわかるように解説していますのでぜひお役立てください。
繰り返しになりますが、投資の基本原則はシンプルで難しい内容ではないですが、知るだけでなく、実行して継続することが大切です。
しかし、実際に投資をはじめると実感しますが、早く大きく儲けたい欲求に対抗し、投資の基本原則を継続することは思うよりも困難であり、強い自制心が必要です。
投資界のレジェンドであるバートン・マルキールは、著書「ウォール街のランダム・ウォーカー」にこのように記しています。
私の個人的経験から言うと、市場で常に損をする人たちというのは、大小様々のチューリップ・バブルの魅力に抵抗できないタイプの人たちである。株式市場で金儲けをすることは、実際、それほど難しいことではない。むしろ難しいのは、短期間に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に、お金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである。
投資では、さまざまな誘惑を振り払い、基本原則に従い実直に継続することが大切です。
お金の誘惑について自分の意志が強いのか弱いのかわからない方は、少額からリスクの低い範囲で投資をはじめ実践することをおすすめします。新たな自分に気がつくかもしれません。
損をする人の特徴3|資金に余裕のない人
最後に、資金に余裕がない人も株式投資をはじめると損をする可能性が高くなります。
基本原則である「長期保有」ができなくなる可能性があるからです。
詳しくは関連記事>>で解説していますが、万が一への備えとして、生活費の3〜6ヶ月分程度を現金や預貯金として準備してから投資をはじめることが大切です。
余裕資金を準備してから投資を始めることで、安価で株式を売却せざるをえないケースでの損失を回避することにつながります。また、余裕資金があることで、こころの余裕にもつながります。
株価の暴落時でもパニックにならず、冷静に対応することで、無駄な売買による損失を回避することができます。
まとめ
改めて整理すると、株式投資で損をしやすい人の特徴は次の3つです。
- 株で早くもうけたいと思っている人
- よく分からないけどやってみたい人
- 資金にまったく余裕のない人
裏を返せばつぎのような人は投資での資産形成に向いている人といえます。
- コツコツとゆっくり資産を増やすことに納得している人
- 株式投資の基本的なことを勉強して、理解してからはじめる人
- 最低限の生活費を確保したうえで投資に取り組む人
投資の基本原則を理解して、人に流されず、準備を整えた上で、まずは少額から投資をはじめてみましょう。