目次
【5分でわかる!】金融リテラシー調査 正誤問題一問一答【第3問:複利と期間についての理解】
- 金融リテラシー調査の正誤問題【全25問】を一問一答形式として、問題・答え・解説を5分で読めるコラムにしました。(出所:金融広報中央委員会)
- 難易度は正答率が低い順(難しい順)上位5位:★★★ 下位5位:★ その他:★★
- 全25問のうち14問正解で全国平均レベル。21問以上正解すれば「高リテラシー層」です。
問題: 複利と期間についての理解
難易度 | 2022年 正答率 |
2019年 正答率 |
2016年 正答率 |
★★☆ | 51.7% | 54.1% | 53.2% |
3.太郎と花子は同い年です。花子は 25 歳の時に年 10 万円の預金を始め、その後も毎年 10 万 円の預金を続けました。一方、太郎は 25 歳の時には預金をせず、50 歳の時に年 20 万円の 預金を始めました。二人が 75 歳になったとき、どちらの預金残高が多いでしょうか。
花子さんは25歳から75歳まで50年間×10万円=500万円を預金。太郎さんは50歳から75歳までの25年間×20万円=500万円を預金。どちらも同じ額を預金したんだね。
ちなみに「預金」とは、銀行にお金を預けること。郵便局に預ける場合は「貯金」て言うんだってさ。
- 預け入れた金額は全く同じのため、二人の預金残高は同じである
- 各年の預け入れ額が多いため、太郎の預金残高の方が多い
- 預け入れ額が多いため、花子の預金残高の方が多い
- 複利で利子がつく期間が長いため、花子の預金残高の方が多い
解答
正解は④です。
預けたのは同じ額でも、複利で利子がつくから、少額からでも早く始めたほうが有利なんだね。
早く始めた花子さんの増え方がすごい!
こんなに差がつくんだね。複利×時間の力がやばい!!
でも今は預金の金利って5%もないんだよね?
そうです。いいところに気が付きました!預金の金利は今はほぼゼロなのでほぼ増えません。上の図は、例えば「投資して5%で運用できれば」の例として見てください。投資による5%の運用は、一般的に言われる相場でも、私の19年間の経験上でも、十分現実的な数字だと思ってます。
運用利回りの実績については関連記事をご確認ください
>>>【インデックス投資の実績】筆者のポートフォリオと運用経験【19年目の平均的な利回りは?】
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解説
複利とは、利子にも利子がつく仕組みです。
この仕組みを使うことで、少ない金額でも長い期間で大きく増やすことができます。
複利は長い期間で絶大なパワーを発揮します。かのアインシュタイン曰く「宇宙最強の力」です。ぜひ貯蓄の味方につけたい力ですね。
貯蓄は早く始めて、長く続けることが大切です。ということをこの問題は教えてくれていますね。
ただし、”なな”が言っているように、預金の金利は2022年現在、こんなに高くありませんので、図のようには増えませんので注意してください。(2022年9月現在の普通預金の金利は0.001%程度。定期預金でも0.002%程度です)
あくまで複利でお金が増えるイメージを伝えるための図ということをご理解いただければと思います。ホントに5%程度で運用できればいいなあ〜という方は、もう少し読んで参考にしてみてください。
おまけの話(5%の利率は実現できる?)
「5%の利率」は魅力的ですが現実的に可能でしょうか?
年率5%で運用するためには株式やファンドへの投資といったリスクがある商品を運用する必要があります。
私のこれまでの経験値として、現時点の運用結果では年平均8%程度となっています(投資信託の運用19年目)。
>>>関連記事 筆者のポートフォリと運用経験
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参考として主要なインデックスの過去20年間の平均年率(平均リターン)と騰落率(変化率)を計算しました。
仮に同種のインデックスファンドを運用していれば同程度の運用利回りが得られたこととなります。
■インデックスの平均年率と騰落率
(2002年9月〜2022年9月)
(2002年9月〜2022年9月)
2002/9/1 | 2022/9/1 | 平均年率 | 騰落率 | |
日経平均株価 | 9,522 | 27,661 | 5% | 190% |
米国S&P500 | 878 | 3,955 | 8% | 350% |
<投資について>
投資を行えば、私の経験上、図のようにお金を増やすことも可能と思っていますが、お金が減る危険を伴います。投資は、事前にきちんと勉強して、自分の許せるリスクの範囲で行うことが大切です。その基礎として、まずは金融リテラシー調査の正誤問題に挑んでいただくのが良いかと思います。投資については、私の経験を基にして、娘たちに投資の銘柄を選択させる投資の実践編で解説していく予定です。
投資を行えば、私の経験上、図のようにお金を増やすことも可能と思っていますが、お金が減る危険を伴います。投資は、事前にきちんと勉強して、自分の許せるリスクの範囲で行うことが大切です。その基礎として、まずは金融リテラシー調査の正誤問題に挑んでいただくのが良いかと思います。投資については、私の経験を基にして、娘たちに投資の銘柄を選択させる投資の実践編で解説していく予定です。
さらに複利の詳細を確認したい場合は、以下のボタンから娘たちへの勉強会の記事をご確認ください。
▶▶▶勉強会記事【第6回】お金の増やし方【その2 お金に働かせる part1 】
▶▶▶勉強会記事【第8回】金利に関するおまけの知識(その1)【複利の計算方法と金利と景気との関係】
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